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β線とγ線を同時に識別測定できる新型サーベイメータの高感度仕様版を開発
2025年5月7日
東芝電力放射線テクノサービス株式会社
当社はβ線とγ線を同時に識別測定できるサーベイメータを2022年5月に製品化し提供しておりますが、この度β線の感度を向上した高感度仕様のサーベイメータを新たに開発しました。これにより従来の10分の1のβ線線量(10μSv/h以上)が測定可能となり、線量の低い環境でも線量率測定ができるようになりました。高感度仕様のサーベイメータは本日より予約受付を開始します。
高感度仕様では、従来の標準仕様のβ・γ線同時弁別型サーベイメータと同様、多層構造を持つシンチレーション検出器を用いますが、β線とγ線の識別分離をより高精度化することで標準仕様からβ線測定感度を一桁向上させつつ、標準仕様と同様にβ線とγ線が混在する場において1回の測定でγ線の1cm線量当量率、β線の3mm線量当量率、70μm線量当量率を測定できます。
標準仕様、高感度仕様共、線量率表示部はバックライト付き液晶ディスプレイとなっており、暗い場所や屋外でも見やすく、時定数切り替えはハードスイッチを採用しているため保護手袋着用でも容易に切り替え可能です。
当社は、今後も技術開発を進め、様々な放射線の環境に対応する製品を提供することで放射線管理の高度化に貢献してまいります。
尚、本サーベイメータの詳細仕様についてはβ・γ線同時弁別型サーベイメータをご参照ください。